社会人博士の研究メモ

働きながら博士課程で研究する者の備忘録

今年はチャレンジの1年

明けましておめでとうございます。

毎年同じように、2017年もあっという間にも終わってしまい、2018年になってしまいました。

 2017年は博士課程での研究に集中するためにも、仕事の方の環境を整える1年になりました。2018年は研究の方に集中し博士論文を書き上げるためのネタ集めに力を入れて、来年本格的な執筆に入れるよう準備を進めたいと思います。

本ブログ1本目の記事ということなので、具体的な研究内容等やバックグラウンド等も説明が必要ですが、それはまたおいおい。

とりあえずここ10年ほど本格的な個人ブログは書いていなかったので、適当に書き始めながらまたのんびり書き進めていきたいと思います。

とりあえずは、この正月休みに読んでいる本の紹介から。 

昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実

昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実

 

約500頁の大著でまだ全部読み切れていないですが、国鉄分割・民営化に関する当時の政府や国鉄、組合等の具体的なやりとりが詳細に描かれており非常に面白いです。30代の自分からすると組合がここまで力を持って、ストをバンバン実行していたということが正直今日の社会状況からは全く想像できなかったのですが、本書を読むとその力関係、権力構造等も分かり、非常に面白いです。

政治・行政を専門に研究する立場からは、昭和56年3月に発足した第二臨調発足に向けた鈴木首相・中曽根行政管理庁長官と会長に指名された土光敏夫や瀬島龍三のやりとり等が書かれた第4章は特に勉強になりました。

審議開始に当たって専門委員に対する中曽根長官(当時)のメッセージが明確で良いですね。

第一臨調は三年かけてすばらしい答申をつくった。ところが、あまりにすばらし過ぎて、理想を追いすぎてしまったものだから、実行できなかった。今度の臨調の答申は、政府が『汗をかけばのめるような案』にしてもらいたい。第二点はどういう順序でやるのか、実行に至るステップを示して欲しい。(p.200)

関連して、国鉄分割・民営化にあたっては、加藤寛が部会長としてその方向性を描いたという点もかなり丁寧に説明されており、私達の世代で人気になった「総合政策」の生みの親としても知られる加藤先生の当時の想いを感じ取ることができました。

本書はまだ読み途中ではあるので、続きは読み終わった後にでも追記するかもしれません。

というわけで、こんな感じで今年から少しずつ情報発信していきながら、研究の方も進めていきたいと想います。

今年もよろしくお願いいたします。